大阪府茨木市立の障害者施設で、重度の障害を持つ利用者の男性が、入浴により全身に大やけどを負いました。職員が湯の温度確認を怠っていました。
茨木市立障害者生活支援センター「ともしび園」で5日、30代の利用者の男性が風呂に入ったあと、全身の約85%に重度のやけどを負っていたことが分かりました。
男性は、現在も集中治療室で治療を受けているということです。
園のマニュアルでは、湯を40度から42度に設定したうえで温度計で温度をはかるように決められていますが、当時、入浴を担当した男性職員(50代)2人は温度をはかっていなかったといい、より高温になっていた可能性があります。
また、男性は自分の言葉で意思伝達することが難しく、「熱い」と伝えたり、もがいて出ることができなかったとみられます。
市が園に立ち入り調査をしているほか、警察が詳しいいきさつを調べています。