浜名湖で男子高校生死亡 1週間ほど前に「言い争う声が聞こえた」 友人と会った後トラブルか

静岡県の浜名湖で男子高校生の遺体が見つかった事件で、高校生は友人たちと会った後にトラブルに巻き込まれたとみられています。近所の住民は1週間ほど前に若い男性が言い争うような声を聞いていました。


多くの警察官の姿があった静岡県西部にある浜名湖。
記者(14日正午すぎ)
「湖では現在、ダイバーの方による捜索活動が行われています」
隊列を組み、水中をくまなく捜索。遺留品などを捜していました。
湖から男子高校生の遺体が見つかった事件。近くに住む人は、1週間ほど前に“若い男性の言い争う声”を聞いたといいます。
近くに住む人
「言い争っている声が聞こえた。男の子、人数まではわからないけど、2~3人のような声かな。10分もしゃべってなかったと思った」
遺体で見つかったのは通信制高校に通う中国籍の斉藤宇川さん(17)。中学時代はバレーボール部に所属し、“面倒見のいい先輩”だったといいます。
バレー部の後輩
「優しくて誰とでも仲良くするようないい人。励ましてくれる。周りを見て声かけてくれる」

警察によると今月7日、家族から行方不明者届が出されていた斉藤さん。今月4日午後7時ごろ、家族に「遊びに行く」と告げ、袋井市にある自宅から外出。日付が変わった5日未明には浜松市にある友人の家に複数人でいたことがわかっていますが、その後、行方不明となりました。遺体が見つかったのはそれから4日後のことでした。
13日に行われた司法解剖の結果、斉藤さんの死因は溺死と判明。体には殴られたとみられる複数のあざがあり、死後1週間ほど経過していたということです。
近所の女性が“言い争う声”を聞いたのも1週間ほど前のことだったといいます。
近くに住む人
「何でもめたのか知らないけど、もめたような声だった。ニュースであれがそうだったのかなって」
事件と関係はあるのでしょうか――。

最近はキックボクシングのジムに通っていたという斉藤さん。
同じジムに通う人
「明るくて、ボクシングに対してまじめにうまくなろうと頑張っていた。一人ひとりに挨拶をしっかりする子」
年が離れた人にも礼儀正しく、熱心にキックボクシングと向き合っていたといいます。しかし、数か月前から“異変”が――
同じジムに通う人
「週3~4とか頑張っていた時期はあったんですけど、そこから徐々に少なくなっていきましたね」
12月中旬に会ったのを最後に、姿を見ていないということです。
中学校の後輩も、1か月ほど前に“異変”を耳にしていました。
中学が同じ後輩
「『最近あんまり(高校に)来てないな』とか」
――学校を休んでいた?
中学が同じ後輩
「たぶんそう。理由はわからない」
捜査関係者によると、友人たちと会った後に何らかのトラブルに巻き込まれたとみられる斉藤さん。警察は100人態勢で慎重に捜査を進めています。

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