京都の寺で、能登半島地震の復興のために寄付されたお金が盗まれ、犯行の一部始終が映像に収められていました。
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今月16日、京都市にある寺「勝林院」の防犯カメラがとらえていたのは、上下黒っぽい服を着た男の姿です。
男は受付で拝観料を支払うと、本堂の中へ…。さい銭箱の前に座って線香に火をともし、その後、男はテーブルの前に移動しました。
あたりを見渡したあと、手を伸ばすと…何かを手に取り、半分に折りたたむ様子が――。“紙幣”のようなものをとったように見えます。
実は、この男が立ち止まっていたのは、募金台の前。能登半島地震の支援のために設置されたものでした。寺によると、寄付されていた1000円がなくなっていたということです。
さらに、男は本堂の中を歩き回り、約1分後、再び募金台の前に来ると…また、手を伸ばす様子が――。
その後も3回、4回と男の行為は続き…約20分の間に、その数5回、被害総額は2000円にのぼるということです。
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被害に遭った寺の住職は、「残念だな、というのが率直な気持ち」だと話しました。
被害に遭った寺の住職
「盗みをはたらくというのは、悪業を積む行為ですので……そういったことから離れて、良いことを積み重ねて、徳を積める環境になっていただけるように祈る」
警察は、寺からの被害届を受理し、窃盗事件として調べています。
(2月21日放送『news zero』より)