母親とみられる女性の遺体を自宅に放置したとして、富山県警富山南署は24日、富山市のパート従業員の女(56)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
発表によると、女は70歳代の母親と2人暮らしで、母親とは連絡が取れていない。同署が同日、遺体を司法解剖したところ、60歳代以上の女性とみられ、死後3か月以上がたっていた。目立った外傷はなく、死因はわからなかった。同署は引き続き死因や身元を調べる。女は調べに対し、「今は話すことができません」と供述しているという。
女の自宅は、JR高山線東八尾駅から東に約2キロの住宅街。複数の近隣住民によると、昨年8月頃から母親の姿を見かけなくなった。このため女にメールや手紙で何度も安否を尋ねてきたが、確認が取れなかったため、地域包括支援センターや市などに相談。同センターの職員が23日、同署に通報し同署員が遺体を見つけた。
女は今月上旬、近隣住民に「母は元気ですから構わないでください」と電話で通告。勤務先の食品製造会社によると、普段通りの出勤を続けていたという。