6日午後7時10分ごろ、神奈川県伊勢原市高森台にあるトンネル状の農業用水路で「作業員が倒れて意識がない」と119番通報がありました。警察と消防によりますと、現場にいた20代から70代の男性作業員6人が病院に運ばれ、そのうち3人(21歳、49歳、62歳)の意識がないということです。
近隣住民「田植えの時期になると水が上から流れてくる。そこの工事をずっとやっていた。こんな事故があるとはびっくり」
現場となったトンネル状の用水路は、小田急線の愛甲石田駅から北西に1.3キロ離れた住宅地にあり、県によりますと、このトンネル状の用水路では、去年12月から老朽化に伴う補修工事を行っていたということです。
作業員たちは、今週に入ってからトンネルの内側にある鉄の板について、さびを防止するための塗装作業をしていて、塗装用のシンナーを使っていたといいます。
警察などによりますと、現場からもシンナーなどが見つかっているということです。
元麻布消防署長 坂口隆夫氏「塗装工事の現場ではシンナーをよく溶剤として使う。ペンキなどの塗料を溶かす。シンナーを使った作業をしていたということであれば換気が必要。(換気が十分でなければ)シンナー中毒になって倒れるということもありますよね」
県によると、現場には先週から換気装置が設置されていたということで、警察が事故の原因を調べています。