ウィシュマさん死亡から3年 「残酷な収容制度変えたい」遺族ら法要

名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)の施設に収容中だったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が亡くなって3年となった6日、遺骨が安置されている愛知県愛西市の明通寺で法要が営まれた。名古屋市内では追悼イベントも開かれた。
明通寺には遺族や支援者が集まり、ウィシュマさんの冥福を祈った。妹のワヨミさん(31)とポールニマさん(29)も参加し、ウィシュマさんが好きだった母国の家庭料理を詰めた弁当箱を供えた。追悼イベントは支援者有志が企画し、遺族とともに、約30人が音楽や朗読でウィシュマさんに思いをはせた。ワヨミさんは「忘れないでいてくれることがありがたい。二度と同じことが起きないよう、残酷な収容制度を変えたい」と訴えた。
遺族らはその後に名古屋入管を訪れ、適切な医療が保障される施設運営を求める申し入れ書を提出した。
ウィシュマさんは2021年3月に死亡した。遺族は入管が必要な医療を提供しなかったとして国家賠償請求訴訟を起こし、名古屋地裁で係争中。【田中理知、川瀬慎一朗】

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