13日午後10時20分ごろ、神戸市中央区元町通3の神戸元町商店街で、軽乗用車とワンボックスカーが衝突したと110番があった。軽乗用車の助手席に乗っていた同市東灘区住吉南町5、無職、太森(たもり)杉子さん(82)が胸を強く打ち、搬送先の病院で死亡。運転していた夫(87)とワンボックスカーの男性(27)も重軽傷を負った。歩行者にけがはなかった。
兵庫県警生田署によると、現場のアーケードは歩行者専用道路。軽乗用車が約300メートル東の大丸神戸店前の交差点から入る映像が防犯カメラに残っていた。通行許可を得ていないとみられ、太森さんの夫は「車が暴走した」と説明しているという。署は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで事故の経緯を調べる。
ワンボックスカーの男性は商店街の清掃作業中で、車両を移動させようとしていた。軽傷とみられる。一緒に作業していた男性(54)は「軽乗用車はエンジンがうなるくらいの勢いで走ってきて、衝突時は『バン』と音が響いた。仲間は事故直後に意識がもうろうとしていたので心配だ」と話した。【山本康介】