「長男は勝手に出て行って、勝手に落ちた。三男は…」“不出馬宣言”二階俊博元幹事長が語った“世襲作戦”

次期衆院選への不出馬を表明した二階俊博元幹事長(85)が「 週刊文春 」の直撃取材に対し、後継者として取り沙汰されている長男や三男について語った。
記者会見で「バカヤロウ!」と激高
1983年の初当選以来、13回の当選を重ねてきた二階氏。安倍、菅両政権で歴代最長の5年超にわたって幹事長を務めた。
「引退理由は派閥パーティの裏金問題でした。二階氏は2018年から2022年の不記載額が3526万円と自民党所属議員で最多。秘書は政治資金規正法違反で有罪が確定し、二階派の会計責任者も在宅起訴されました」(政治部記者)
不出馬を表明した3月25日の会見では記者から「(引退には)年齢も関係しているのか?」と聞かれ、「バカヤロウ!」と激高したが、
「不可避だった党の処分は“不出馬宣言”で見送りになった。地盤の和歌山3区を巡っては、安倍派幹部の世耕弘成前参院幹事長(61)が衆院鞍替えを画策していたものの、離党勧告が確実視され、身動きできない状況です」(同前)
「みんな頑張ってるよ。だからいいんだよな」
二階氏は自らの後継について、表向きは「地元のみなさんが決めること」などとしているが、実際には息子に地盤を継承する可能性が高いと見られている。後継者候補と言われているのは、長男・俊樹氏(59)と三男・伸康氏(46)だ。俊樹氏は政策秘書として、御坊市の地元事務所を取り仕切ってきた。2016年には御坊市長選に出馬したものの、落選した。かたや伸康氏は公設第一秘書として、主に国会事務所で二階氏を間近で支えてきた。近年は大票田の田辺市に住民票を移し、地元活動にも励んでいるという。
果たして、二階氏は長男と三男、どちらを後継者に選ぶのか。本人に電話で話を聞いた。
――長男も御坊市で頑張っている?
「みんな頑張っているよ。だからいいんだよな」
――御坊の市長選で落ちたこともある。
「そんなもん本人が勝手に出て行って、勝手に落ちたんだから、そんなこと誰も、審査の対象にならないよ」
では、本命とされる三男についてはどう見ているのか――。
4月3日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および4月4日(木)発売の「週刊文春」では、二階氏が語った三男の評価、長男や三男の地元での評判、三男が相続した高級マンションなどについても報じている。
さらに、 電子版オリジナル記事 として、世襲への本音や「バカヤロウ!」と激高した真意を明かした二階氏との一問一答の完全版、政治団体の会計責任者を務める二階氏の実弟とのやり取りなどについても、詳しく報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年4月11日号)

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