静岡県の川勝平太知事(75)は3日午後3時半から県庁で記者会見を開き、1日に行われた新入職員向けの訓示で職業差別ともとれる発言をしたことについて「(発言の中で)心を傷つけるものがあったということを厳しく受け止める。申し訳ありませんでした」と謝罪し、辞職する意向を改めて表明した。
辞職理由の一つに「リニア問題に一区切りついた」ことも挙げ、「(6月19日開会の)6月議会の冒頭で辞職したい」と述べた。
川勝知事は1日の訓示で、「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと述べた。2日、報道陣に発言の真意を問われると「職業差別(の意思)は皆無だ。職種が違うということを言った」と釈明する一方で、「今年の6月県議会をもって職を辞そうと思っている」と述べた。