群馬県渋川森林事務所に所属する男性巡視員(60)が8日、榛名山東側斜面の榛名県有林を巡視中に行方不明になり、県警や消防などが雨のやんだ9日午後から捜索を開始した。
県によると、巡視員は8日午前9時から巡視を開始し、業務終了時刻を過ぎても事務所に連絡がなく、携帯電話も「圏外」だったため事務所職員が現場に行くと、標高900メートル付近の林道脇に巡視員の自動車を発見。連絡を受けた家族が渋川署に捜索願を出した。現場付近は8日午後4時ごろから雨が降り出していた。
榛名県有林は広さ約400ヘクタール。巡視路は登山道とは異なり幅1メートル足らずの細い道で、危険な場所も数カ所あるという。巡視員は1日から採用さればかりで、引き継ぎ後の3日から巡視を始め8日が4日目だった。
県によると、巡視員は8日午後3時に家族にメールで「車内で昼食をとった」と連絡しており、位置情報からメールした場所は自動車のある地点から西へ約1・8キロほど、標高1200メートルの地点だった。