和歌山市で、岸田総理大臣の演説前に、爆発物が投げ込まれた事件から15日で1年です。逮捕された男の裁判が始まる見通しは立っていません。
1年前、和歌山市の漁港で、衆議院の補欠選挙の応援演説に訪れた岸田総理の近くに、爆発物が投げ込まれました。現行犯逮捕された木村隆二被告は、総理に対する殺人未遂などの罪で起訴されましたが、いまだ、公判前整理手続きも行われておらず、裁判が始まる見通しは立っていません。現場となった漁港は、15日は、ひっそりとしていました。
地元漁協の組合長「もう1年たつというだけのこと。(ここは)静かな町なのに、事件なんて一つもないのに。(木村被告に対しては)歯がゆい」
木村被告は、国の選挙制度に不満を持っていたとみられますが、詳しい動機は明らかになっていません。