「報道特集」、池袋暴走事故遺族と加害者家族による初対面の模様を放送…飯塚受刑者は手紙で謝罪

20日放送のTBS系「報道特集」(日曜・午後5時半)では、2019年4月に起きた池袋暴走事故で妻・真菜さん(当時31)と長女・莉子ちゃん(当時3)を亡くした松永拓也さん(37)と加害者の飯塚幸三受刑者(92)の長男の初対面の様子が報じられた。
事故から5年を経て実現した遺族と加害者の家族との初対面では、冒頭、飯塚受刑者の長男が「父がとんでもないことを起こしまして家族としても本当に申し訳なく思っております。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。
飯塚受刑者から1年前の秋に預かったという手紙を差し出すと、そこには震える字で「心からお詫び申し上げます。暴走は私の勘違いによる結果だったことを理解、納得し…」と書かれていた。
飯塚受刑者の長男からは事故前には飯塚受刑者が毎月、転倒してしまうほど体調が悪かったことが明かされ、現在は筋力が衰え、字を書くことができなくなってきた状態であることも明かされた。
手紙を受け取った松永さんは「いずれ手紙でお詫びができなくなるのを恐れたから、今回、手紙を書いたと書いてあるのは、本心だと思う。収監されてしまって、今、そういう状態になられているというのも一つの高齢ドライバー事案の大きな現実かなと思います」と声を震わせ話すと「正直、誰も幸せにならなかった。本当に自分で矛盾を言っているのは分かるんですよ。彼に刑務所に入ってほしいと記者会見でも言ったし…」と泣きながら発言。
「今、彼もご家族も苦しいと思います。もう、彼のことを責めるようなことは言わない…。許せるかどうかは言えないんですけど、もう責めるようなことは言わないです」と声を絞り出していた。

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