他県産を「鹿児島黒豚」「鹿児島黒毛和牛」と偽り納品 志布志市ふるさと納税返礼品 宮崎の業者「採算がとれなくて」

鹿児島県の志布志市は22日、ふるさと納税の返礼品で、ほかの県産の豚肉や牛肉を「鹿児島県産」と偽って発送していたと明らかにしました。
(志布志市 下平晴行市長)「本市へのふるさと納税のお礼としてお送りした返礼品の一部に、産地および品種等について、不適正な表示があったことが分かりました。深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありません」
志布志市によりますと、産地偽装があった返礼品は、2017年5月から今年1月までに発送した豚肉と牛肉などをセットにした31種類です。
他県産を「鹿児島黒豚」と表示し、合わせて563件で501人に送られたということで、総額は2430万円あまりです。
豚肉は、返礼品の提供事業者・志布志市の「蓬の郷」が、宮崎県都城市の「谷川食品」から調達していました。
谷川食品は「鹿児島黒豚の価格が上がり、採算が取れなくなったため、他県の豚を偽って納品した」と話しているということです。谷川食品は、「鹿児島県産黒毛和牛」についても「調達できなくなった」として、他の県産の黒毛和牛を納品していました。
志布志市では、不適正表示のあった豚肉、牛肉を購入した人に来月から代替品を発送することにしています。
下平晴行市長は、「全国の寄付者のみなさんからの信頼回復に努め、安全・安心な特産品のブランド力の向上を図っていく」と話しています。

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