取材相手の談話をねつ造した問題で、読売新聞大阪本社の社会部主任の記者が諭旨退職となり、編集局長らが近く更迭される方針です。
読売新聞によりますと、先月6日の夕刊で、小林製薬の「紅麹」に関して岡山県内にある取引先の社長の談話として、実際には発言していない内容を紹介していました。
社会部主任は、岡山支局から上がった原稿が「自分のイメージと違った」として、記事をねつ造したことが明らかになり、読売新聞大阪本社は先月30日、社会部主任を諭旨退職、取材にあたった記者を休職1か月の処分としました。
また、編集局長について給与3か月の30%を返上、編集局総務と社会部長を休職2か月の処分とし、この3人を近く更迭する方針です。読売新聞大阪本社の柴田岳社長は「抗議を受けた場合は真摯(しんし)に受け止め、事実に誠実に対応する姿勢を徹底してまいります」としています。