「魔術師」名乗り悪魔払いと乳児の母親に暴行容疑、男を再逮捕…乳児遺体遺棄

乳児の遺体を千葉県内の海岸付近に遺棄したなどとして、男女2人が逮捕された事件で、山形県警捜査1課などは1日、乳児の母親に暴行を加えてけがをさせたとして、埼玉県狭山市、職業不詳の男(33)(死体遺棄教唆容疑で逮捕)を傷害容疑で再逮捕した。捜査関係者によると、男は「魔術師」を名乗り、悪魔払いとしてたたくなどして心理的に支配していたとみられる。
発表によると、男は3月8~9日の間、乳児の母親の腕を複数回殴るなどして、全治約10日のけがを負わせた疑い。同課は認否を明らかにしていない。
この事件を巡っては、乳児の母親で同市、無職の女(37)が3月1~2日の間、千葉県銚子市犬吠埼に乳児の遺体を運搬して投棄した死体遺棄容疑で、男はそれを教唆した疑いで、それぞれ逮捕されていた。
女は3月中旬、知人と新庄署を訪れ、「暴力を受けている」などと相談。乳児を遺棄したことも打ち明け、東京都内の宿泊施設で乳児を出産し、カバンに入れて列車で運び、崖に向けて乳児を投げたと説明していた。
2人は同居したことがあったが、男のDNA型は乳児のものと一致しなかった。
捜査関係者によると、遺体は死後約1か月とみられ、女は「一人で産み、生まれた時には死んでいた。(男に)相談し、捨てろといわれたので投げ捨てた」などと供述しているという。
山形地検は1日、死体遺棄・同教唆容疑について、両容疑者を処分保留とした。任意で捜査を続ける。

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