北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴えるため先月29日から訪米していた拉致被害者家族連絡会(家族会)が4日、帰国した。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟で同会代表の拓也さん(55)は羽田空港で記者団に「米国は皆さんと一緒にいるという温かい言葉を投げ掛けていただいた。実りある訪米だった」と語った。
米国ではクリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)や、駐日大使を務めたハガティ上院議員らと面会。親世代が存命の内に拉致被害者全員が一括帰国するなら、日本独自の制裁を解除することに反対しないという家族会の運動方針を説明したという。
拓也さんは面会時に母早紀江さんの写真を持って行ったといい、「親世代の高齢化という厳しい現実があり、時間的制約がある問題だということを理解していただいた」と話した。
[時事通信社]