日本のカレー評論の第一人者で知られ、「横濱カレーミュージアム」初代名誉館長も務めた小野員裕(おの・かずひろ)さんが、今月1日に亡くなっていたことが4日、分かった。64歳。
3日、小野さんの公式サイトに「小野員裕ブログの管理人一同」の名前で発表された。
「【訃報】小野員裕ファンの皆様へ」のタイトルで「ファンの皆様方にはいつもご愛読いただき、本当にありがとうございます。急な話で驚かれると思いますが、一昨日、小野員裕は急逝いたしました。心筋梗塞での急な旅立ちでした」「このブログの管理人である私たちも、あまりにも急なことなので、とても驚いております。きっと彼のことだから、天国に行っても幸せの黄色いカレーや美味しいラーメンを食べて、笑っていることだと思います」とも記された。
「もしもご縁がありますならば、弔電・弔花などいただければ、小野もさぞかし喜ぶかと思います」の記述とともに、葬儀日程も記された。「享年64歳、生まれる前からカレーが好きだった男。小野員裕が、安らかに眠ることを心よりお祈り致します」と結ばれている。
公式サイトに掲載されたプロフィルによると、小野さんは1959年、北海道生まれ。17歳からカレーの食べ歩きを始めた。雑誌やテレビなどのメディアでも活躍。「元祖カレー研究家」として、名をはせた。レトルトカレーの監修も務めた。
小野氏は最近まで「うまい店紹介」の更新を続けていた。サイトには4月29日に、東京都内のスパゲティ専門店を訪れた際のことを記したばかりだった。