面談ドタキャンに電話ガチャ切り…京都弁護士会に依頼者から苦情多数 42歳男性弁護士が語った理由とは

京都弁護士会は、訴訟手続きを放置したなどとする苦情が50件以上寄せられているとして、男性弁護士(42)に対する懲戒処分手続きを始めたと発表しました。弁護士会が「連絡が取れない」としていた男性弁護士が8日、ABCテレビの取材に応じました。
京都弁護士会が懲戒委員会の審査にかけるとして公表したのは、京都市伏見区に事務所を開設している、42歳の男性弁護士です。
弁護士会によりますと、男性弁護士は2021年から2023年にかけて訴訟の依頼を2年7ヵ月にわたり放置したということです。
面談を当日キャンセルしたり、依頼者からの電話に出てもすぐに切ったりするなど、連絡を意図的に避けた様子もみられ、2023年度の1年間で「放置されている」などの苦情が弁護士会に52件寄せられました。
弁護士会は、男性弁護士と連絡が取れない「異常な状態」が続き、国民の信頼が損なわれることが明白で緊急だとして、異例となる処分前の公表に踏み切りました。
男性弁護士は8日午後、京都家裁に現れ、ABCテレビの取材に対し「家庭の事情で仕事がきつくなった。身内の恥と思い、誰も頼れなかった」と淡々と語りました。
そのうえで「処分が下るのは仕方ないと思っている。最後までやりたい案件はあるけど、これはやる、これはやらないとは言えないから、どうするかは考えていきます」と話しました。
この弁護士は去年9月にも依頼を放置していたとして戒告の懲戒処分を受けています。
京都弁護士会は「被害拡大を防ぐ必要がある」として相談窓口を設置しています。
■京都弁護士会の相談窓口電話:075-231-2378
受付時間:平日午前9時15分から正午、午後1時から4時半まで

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