大阪市消防局は24日、救急車に配備していた劇薬に指定されている「アドレナリン」1本を紛失し、警察に遺失届を出したと明らかにしました。
市消防局によりますと、24日午前9時ごろ、救急車内の備品を点検した際、5本配備しているはずのアドレナリンの容器1本(1ミリリットル)がないことに気づいたということです。
アドレナリンは心肺停止の患者の蘇生処置に使用されますが、健常者が飲んだり触ったりした場合、皮膚が壊死する恐れがあるということです。
市消防局では、毎日午前9時頃に救急車内の備品を点検していて、少なくとも22日には5本あったことを確認したといいます。
市消防局は、全救急隊のアドレナリンの保管状況を緊急点検していて、「深くお詫びするとともに再発防止に取り組む」としています。