紅麹健康被害、7割が5カ月間に発症 2050人分析 腎臓学会調査と類似傾向

小林製薬が製造・販売した「紅麹(べにこうじ)」のサプリメントを巡り、厚生労働省と大阪市は24日、市が分析した健康被害を訴えた2050人の調査結果を公表した。発症月が分かる1467人のうち、昨年11月から5カ月間で約7割が発症していた。日本腎臓学会が調査した患者189人の初診日の傾向と類似することが判明した。
市は3月22日~5月15日までに入手した健康被害情報を分析。小林製薬からの報告や全国各地の保健所に直接寄せられた情報を市が収集した。医療機関を受診していない人も含む2050人のうち、女性が72%、50代が40%と最も多かった。
市によると、選択式で調査した症状では、回答があった1522人のうち、倦怠(けんたい)感が67%と最多で、次いで手足のむくみが29%、食欲不振が19%などの順で多かった。同学会が調査した初診時の症例も倦怠感、食欲不振が多かった。
発症月が分かる1467人のうち、昨年9月から症状を自覚する人が増え、11月~今年3月が全体の約7割を占めた。発症までの期間は1265人のうち、42%が摂取から2カ月未満だった。

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