「黒い煙が上がり…」 福岡でヘリ墜落の航空会社、過去にも事故

28日午後4時10分ごろ、福岡県柳川市昭南町で男性から「ヘリコプター墜落。煙が上がっている」と110番があった。県警柳川署や柳川市消防本部によると、ヘリは農地に墜落、炎上し、約1時間後に鎮火したが、搭乗していた2人の死亡が確認された。墜落したのはエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)が運航するロビンソン式R44型のヘリ。県警や国の運輸安全委員会が墜落原因などを調べる。
同社や佐賀県佐賀空港事務所(佐賀市)によると、搭乗していたのはいずれも同社社員の男性で、操縦士と整備士だった。28日は朝に佐賀空港を出発して、大分県日田市を拠点に遊覧飛行をした。客を降ろし、午後3時50分ごろに日田市を出発して、佐賀空港に戻る途中だった。
近くの50代女性は「パトカーの音に気付いて現場近くまで見に行った。黒い煙が上がっていて何かを燃やしているのかと思った」と話した。
現場は佐賀空港の東約5キロにある、農地が広がる地域で、有明海にそそぐ沖端川と筑後川の河口付近。墜落した機体があるとみられる場所にブルーシートがかぶせられ、付近を警察官が規制した。
エス・ジー・シー佐賀航空所有の機体を巡っては、2004年12月、佐賀県沖の有明海にヘリ(ロビンソン式R44型)が墜落し、乗っていた機長ら3人が死亡した。【佐藤緑平、降旗英峰、山口響、長岡健太郎】

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