神戸徳洲会病院は、高齢の患者に対し薬の投与が遅れ死亡の時期を早めた可能性があると発表しました。
病院が医療ミスと認めたのは3件目です。
病院では、去年1月以降にカテーテル処置を受けた患者が相次いで急変・死亡したり、主治医が糖尿病を見落としたりなどの問題が相次ぎ、神戸市が改善計画を審議しています。
病院側は8日、今年1月に心肺停止で救急搬送された90代の男性に、血圧を上昇させる薬の投与が遅れ死亡の時期を早めた可能性があると発表しました。
病院側はこれまでに、カテーテル治療で血管を損傷し出血性ショックで死亡した女性患者(90代)と、男性患者(70代)の糖尿病を見落としていた2件を医療ミスと認めていて、今回で3件目です。
医療ミスかどうか検証している事例は他にも複数あるといいます。
病院側は、相次いだ医療事故の原因の一つとして、十分な体制が整わないままカテーテル治療が始まったことなどをあげていて、今後は十分な体制確認を実施するなどとしています。
会議後、尾野亘院長は報道陣の取材に対し「心配とご迷惑をかけたことを深くお詫び申し上げます。新しい神戸徳洲会病院として前進するために職員一丸となって邁進している」と答えました。