大手ゲーム会社、「SEGA」が運営するオンラインゲームで、ゲーム内通貨の購入代金を支払ったかのように装い、通貨を手に入れたとして、中国籍の男が逮捕されました。
電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、32歳の中国籍の男です。
捜査関係者によりますと男は、2022年12月、SEGAのオンラインゲームでゲーム内通貨の購入代金8万円を支払ったかのように装い、通貨を入手した疑いがもたれています。
男はオンラインゲーム内のアイテム入手や、レベルアップなどをユーザーの代わりに行う、ゲーム代行サイトを通じて、ゲーム内通貨を正規の価格の20分の1で入手できると持ちかけていました。
代行を依頼したユーザーから代金とアカウント情報を受け取ると代理でゲームにログインし、何らかの方法で正規の金額を支払ったかのようにみせかけ、実際には、SEGAに代金を支払わずにアイテムなどを入手していたということです。
男はこれまでにユーザーから数千万円ほどを集めていたとみられていますが、調べに対し容疑を否認し、「代行はしたが詐欺はしていない」という趣旨の話をしているということです。
オンラインゲームを巡っては同様の手口が横行していて、警視庁はSEGAのほかにも複数の大手ゲーム会社が被害にあっているとみて捜査を進めています。
また、代行を依頼し、代金を支払ったユーザー側もすでに複数人が逮捕されているということで、警視庁は「購入した側も罪に問われるケースがあるので、正規の方法でゲームをしてもらいたい」と呼びかけています。