簡易型トレーニングジム「chocoZAP(チョコザップ)」で「24時間使い放題!」とうたうセルフ脱毛やゴルフなどのサービスが、実際は利用時間が限られているとして、消費者庁は9日、景品表示法違反(優良誤認)と認定し、運営会社「RIZAP(ライザップ)」(東京都新宿区)に再発防止策を講じるよう措置命令を出したと発表した。命令は8日付。
同庁によると、セルフ脱毛やセルフホワイトニング、ワークスペースなど8種類のサービスについて、実際は最大で計5~16時間しか利用できないにもかかわらず、24時間いつでも利用できるかのような不当表示を自社サイトに掲載するなどしていた。
また、SNS(ネット交流サービス)などで影響力を持つインフルエンサーに対価を支払って依頼した広告にもかかわらず、口コミを装ってサービスを宣伝する、いわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」行為も認定した。
複数のインフルエンサーが自らのSNSに投稿した際には「タイアップ投稿」と表示されていたが、その投稿を自社サイトに転載するとき、広告であることを明記せず「お客様の声」などと第三者の体験談と誤認させる表示をしていた。
ライザップグループは「今回の措置命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。今年5月時点でチョコザップは全国に約1500店舗ある。【阿部絢美】