8月12日(月)16時推定で、台風5号(マリア)は秋田県能代市の南東を時速約20kmで北西に進んでいるとみられます。中心に近い岩手県や秋田県では引き続き強い雨に注意が必要です。記録的な大雨になっている岩手県沿岸部でも、断続的に雨が強まっています。今夜いっぱいは雨の降りやすい状況が続くため、河川の氾濫や土砂崩れなど災害の発生に厳重に警戒し、引き続き安全な場所でお過ごしください。▼台風5号 8月12日(月) 16時推定 中心位置 能代市の南東約 70 km 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 北西 20 km/h 中心気圧 994 hPa 最大風速 20 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 30 m/s
岩手県沿岸部は今夜いっぱい断続的な強雨に注意
台風5号は今朝8時半頃に、岩手県大船渡市付近に上陸しました。上陸後も北西進を続け、中心は秋田県に入ったとみられます。活発な雨雲は主に台風の中心付近で、秋田県北秋田市比立内では16時40分までの1時間に22.0mmの強い雨、岩手県花巻市豊沢では16時30分までの1時間に16.0mmのやや強い雨を観測しました。岩手県沿岸部の雨は午前中に比べると落ち着いています。ただ、台風に吹き込む湿った風の影響で局地的に雨雲が発達し、大船渡市では1時間に10mmを超える雨が降っている状況です。久慈市の一部に発令されていた緊急安全確保は解除されましたが、今夜いっぱいは断続的に雨が強まるおそれがあるため、引き続き安全な場所でお過ごしください。
明日は日本海側で荒天のおそれ
台風は今夜にかけて日本海に進む見通しで、この後は秋田県や青森県など日本海側の地域が強い雨の中心になっていくとみています。雨が強くなってからの外出はなるべく控えてください。強風域は引き続き大きく、風は台風の中心付近よりも北海道の沿岸部など少し離れた所で強くなっています。日本海に抜けた後も沿岸部では広い範囲で強風に注意が必要です。明日13日(火)になると、台風は日本海で熱帯低気圧に変わる見込みですが、動きが遅くなり、日本海側を中心に活発な雨雲がかかり続ける可能性があります。特に東北北部や北海道の道南では激しい雨に注意が必要です。こまめに最新の気象情報や自治体情報を確認し、身の安全を第一に行動してください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風5号の名前「マリア(Maria)」は米国が提案した名称で、マリアナ諸島のチャモロ語の女性の名前からとられています。