他人名義のキャッシュカードを盗んだ上、現金を引き出したとしてフィリピンを拠点に特殊詐欺などに関与していたとみられる「JPドラゴン」のメンバーの男が再逮捕されました。
男は3年間で約20回フィリピンに向けて出国していて、現金の「運搬役」だったとみられています。
窃盗の疑いで再逮捕されたのはフィリピンを拠点に特殊詐欺などに関与していたとみられる「JPドラゴン」のメンバー、鹿児嶋孝之容疑者(56)です。
鹿児嶋容疑者は2022年7月、別の人物らと共謀し警察官を装って群馬県前橋市に住む女性(当時86)の自宅にうその電話をかけた後訪問し、キャッシュカードを盗んだ上、前橋市などの金融機関のATMで複数回にわたり現金数百万円を引き出した疑いが持たれています。
金融機関から「高額出金されている」と連絡を受けた女性が、警察に相談し事件が発覚しました。
警察は鹿児嶋容疑者の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、鹿児嶋容疑者は2019年11月から2022年11月にかけて約20回フィリピンに向け出国していて、国内で集めた被害金を運ぶ「運搬役」だったとみられています。
鹿児嶋容疑者はこれまでに詐欺の疑いなどで逮捕されていて、今回が4度目の逮捕となります。