『姿見やハンガーがないと激怒すると聞いた』職員がアンケで回答 斎藤知事のパワハラ疑惑めぐり“具体的な内容”が明らかに

兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会、5回目となる会合が8月23日午前から行われました。また、23日は県職員へのアンケート調査の中間報告が公表され、様々な証言が出てきています。 斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐる一連の調査が佳境を迎えています。 (記者リポート)「証人尋問の行われている兵庫県庁3号館には、各フロアに『会場付近は立ち入り禁止』と注意書きが貼られていて、物々しい空気感が漂っています」 23日午前10時から県職員への証人尋問が始まり、知事のパワハラを受けた、あるいは目撃した可能性のある6人が出席。プライバシー保護のため、関係者以外は会場周辺に近づけない「秘密会」形式で行われました。 今年3月、県の元幹部(60)からパワハラやおねだり疑惑を告発された際、「事実無根の内容が多々含まれている。ありもしないことを縷々並べた内容で、うそ八百ふくめて、文書を作って流す行為は公務員として失格です」と否定していた斎藤知事。告発文書を作成した元幹部を懲戒処分としましたが、その後の調査で内容の一部が事実だったことが判明。 県議会は百条委員会を設置し、知事の疑惑について県職員にアンケートを実施するなどして調査してきました。 そして8月23日、アンケート調査の中間報告が公表され、回答した約4500人の職員のうち4割近くが知事のパワハラを「見た」「人から聞いた」と回答したことが判明。「実際に知っている」と証言した職員の具体的な記述も明らかになりました。 【アンケートの回答より】 「知事がエレベーターに乗ろうとすると目の前でエレベーターの扉が閉まり、乗り損ねたことに激怒して、『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」 「怒るとバンバン机をたたきだす」 「イベントや行事にマスコミが来ていないと怒ることは有名」 さらに「人から聞いた」とする回答には、「姿見やハンガーがないと激怒すると聞いた」という証言も。次々に明るみになる斎藤知事のパワハラ疑惑。 こうした事態に危機感を持っているのが、県内の市長で構成される「兵庫県市長会」です。 斎藤県政が混乱・停滞していると断じ、収束に向けて最善の努力をするよう知事に要望書を提出しました。 (兵庫県市長会 酒井隆明会長)「リーダーが自分のことに追われて大切な県政が停滞していくのではないかと皆たいへん心配しているところです」 要望書には、元幹部の告発文書を公益通報者保護の対象とせず元幹部を懲戒処分とした県の対応を不適切と批判する指摘も盛り込まれました。 市長会からの要望書に、知事は… (兵庫県 斎藤元彦知事)「ご指摘というものは受け止めることは受け止めますが、あくまで県の人事行政ですので、県として調査をして対応してきたということです。法的な面も含めて、適切に対応してきたと考えています」 また「県政は着実に進んでいる」と、市長会の指摘を一蹴しました。 斎藤知事は8月30日には百条委員会の証人尋問に出席する予定で、何を語るのか注目されています。

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