滋賀県湖南市の職員が市浄苑で撮影した遺体の写真を知人と共有した問題で、生田邦夫市長は23日、「情報の取り扱いに問題があった。市民の皆さんに申し訳ない」として謝罪した。
同日開かれた定例会見で、生田市長は職員の不祥事については、「(聞いたことのない不祥事で)何が起きたか聞いても理解できなかった」と当時の困惑ぶりを語った。公表後の本紙の情報公開請求について、市が市規則に反して非公開にした対応にも「組織として理解が足りなかった。反省しており、再発しないように体制を立て直したい」と述べた。
市は、市規則に反して非公開とした関係職員の処分も視野に入れ、一連の対応を検証するという。
また、市は、処分された職員は今年1月、大気調査のために市浄苑を訪れ、遺体がほぼ燃焼した状態で撮影していたことを明らかにした。会見では事案を詳細に説明したが、市は理由について、「今月になり被害者側から公表の理解が得られた。職員の担当課を京都新聞社が報道したため隠す意味がなくなった」と説明した。