甲府市などの民家で大麻草が押収された事件で、山梨県警は21日、同市の男女3人を大麻取締法違反(営利目的共同栽培)容疑で甲府地検に送検した。捜査関係者によると、女が自分の病気に大麻が有効だと考えたことが栽培のきっかけとみられるという。
送検されたのは、自営業の男(52)、小売業の男(51)、自営業の女(50)の3被告(いずれも大麻取締法違反で起訴)。3人は女の自宅で、営利を目的として大麻草53本を栽培した疑いで20日に再逮捕された。7月に別の同法違反容疑で逮捕・起訴されている。
捜査関係者によると、大麻は女が病気を患ったことがきっかけで、数年前から栽培されていたとみられ、女は「(大麻で)病気がよくなると思った」と話しているという。一方、女と内縁関係だった主犯格の自営業の男は「客に売るために大麻を宅配していた」と話しているといい、県警は大麻栽培の目的が売却に変わったとみて、詳細を調べている。