台風10号は週後半に日本列島を縦断し、新幹線などの鉄道の運休や高速道路の通行止め、飛行機の欠航など交通機関への大きな影響が見込まれます。28日(水)から31日(土)にかけての気象による影響予測をお伝えします。(8月27日12時更新)
<高速道路>広範囲で通行止めの可能性
高速道路への影響予測
台風10号の接近・上陸に伴い、九州では28日(水)夜から影響が出始めることが予想されます。また、北日本では28日(水)にかけて前線の影響で、雨による速度規制の可能性があります。29日(木)以降は西日本や東海、北陸を中心に広範囲で、31日(土)になると関東甲信や北日本の路線でも通行止めが発生するおそれがあります。今後の台風の進路によって、影響を受けるエリアが変わることがあります。暴風が予想される場合、車両の横転リスクが高まるため、暴風域に突入する時点で通行止めの区間が拡大する可能性もあります。また、進行タイミングの予想も変わることがあり、影響期間が長引いたり、さらに遅くなることも考えられます。車での移動を予定されている方は、最新の交通情報を各高速道路会社の公式ウェブサイトやアプリ、交通情報サービスなどでこまめに確認し、安全を最優先に行動してください。必要に応じて、移動の延期や代替手段もご検討ください。
<鉄道>計画運休の可能性も
在来線への影響予測
【在来線】28日(水)は、台風接近前から九州の路線を中心に運転見合わせとなる可能性があります。また、湿った空気の流れ込みや前線の影響で、東海や北日本の路線を中心には雨による運転見合わせや速度規制の可能性があります。29日(木)は西日本の路線を中心に影響がで始め、30日(金)以降は広い範囲で運転見合わせとなる可能性があります。特に東海から九州にかけての広い範囲で大雨や暴風が予想されるため、台風接近前に計画運休が発表される可能性があります。関東でも雨や風が強まり、沿岸部の路線を中心に遅延や一部運休となる可能性があります。31日(土)は関東甲信や北日本の路線でも運転見合わせの可能性があります。【新幹線】(記事冒頭の画像)28日(水)は、九州新幹線や西九州新幹線で大幅な遅れや運休の可能性があります。また、湿った空気の流れ込みや前線の影響で、東海道新幹線や北日本方面の新幹線でも大雨による速度規制の可能性があります。29日(木)以降は東海道新幹線や山陽新幹線でも影響が大きく、運行が困難と見込まれる場合は台風接近前から運休予定が発表されることも考えられます。その他、関東以北の新幹線でも雨や風の影響で遅延や一部運休が発生するおそれがあります。台風の進路や進行速度が定まっていないため、影響を受ける路線が変わることが考えられます。安全確保のため、早めに計画運休が実施される可能性もあります。ご利用予定の際は、各鉄道会社の公式ホームページや交通情報をこまめにご確認いただき、最新の運行状況を把握するよう努めてください。また、必要に応じて代替手段の変更や移動の延期もご検討ください。
<航空>欠航や大幅な遅延の可能性
飛行機への影響予測
台風10号の接近に伴い、28日(水)にかけて奄美や徳之島など南西諸島の空港を中心に欠航・条件付き運航の可能性があり、一部の運航便で欠航が決定しています。また、九州の空港で欠航や条件付き運航の可能性があります。29日(木)は中四国でも影響がで始め、31日(土)にかけて近畿や東海、北陸の空港で大幅な遅延や欠航となるおそれが、関東の空港でも風が強まり遅延または条件付き運航の可能性があります。また、機体避難等で広い範囲で影響が出る可能性があります。最新の運航情報は、各航空会社の公式ウェブサイトやアプリ、または連絡メールなどで随時ご確認ください。早めの確認と、必要に応じた代替手段をご検討ください。