北海道根室市の道立根室高校は校舎内にカビが大量に発生したため、28日から3日間、臨時休校する。専門業者に依頼し、休校中にカビの除去と清掃を行う。
カビは教室や廊下の壁のほか、机や椅子、上履きにも及んでおり、夏休みで校舎を閉鎖していた15日に見つかった。外壁の塗装工事のため校舎をシートで覆っていたため、湿気がたまり発生したとみられる。
根室市など道東沿岸は、夏場に暖かく湿った空気が寒流の親潮で冷やされ霧が発生しやすい。例年はお盆明けには涼しくなるが、今夏は蒸し暑さが続いていた。
カビ発見後、教職員や生徒が自主的に清掃し、夏休みが明けた26日に始業したが、天井などは除去しきれず、結露も悪化したため、生徒の健康に配慮して休校を決めた。木部悟教頭は「清掃はほとんど終わったが、今後のことを考えて、休校して環境を整えたい」と話した。