札幌市内の一部で昨年、大量発生した 蛾 「クスサン」が今年も羽化時期を迎えた。毒はないが、羽を広げると10センチ以上の大きさで、人々を戸惑わせている。
28日夜、札幌市ススキノ地区の交差点ではクスサンが数十匹集結していた。通りかかった人は「ついに出た!」と声を上げ、観光客は「何だこれ!?」と驚き、足早に去っていった。
クスサンは毎年、気温が低くなるこの時期に現れる。寿命は1週間から10日程度で、北海道の秋のように短い。
北海道立総合研究機構林業試験場(美唄市)の内田葉子研究職員によると、今年は既に札幌市のほか、美唄市や留萌市でも羽化が確認されている。大量発生の詳しい原因や周期は不明で、昨年と同様であれば9月上旬には収まるとみられる。