台風から離れた地域でも大雨に 東海や関東で浸水や氾濫も

台風10号は丸一日かけて九州を横断しています。台風本体の雲がかかった九州だけでなく、四国や東海、関東など太平洋側の各地では昨日から所々で大雨になっています。河川の氾濫や、浸水等の被害が発生している所もあります。今日30日(金)も大雨となる可能性があり、引き続き警戒が必要です。
関東でも浸水等の被害
29日(木)夕方以降は関東でも断続的に激しい雨が降りました。小田原では7時30分までの24時間雨量が313.0mmに達し、1976年からの観測史上1位の値を更新しています。多摩川や入間川など河川が増水した所も多く、中小河川では氾濫も発生しました。緊急安全確保や避難指示等の避難情報が発令されている地域もあります。
台風の東側では、台風の周囲をまわる南からの風の流れに乗って湿った空気が流れ込んでいます。東日本や西日本の太平洋側では、この湿った空気による活発な雨雲が次々に流れ込み、局地的に非常に激しい雨を降らせる予想です。土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水等に警戒してください。気象庁は「九州北部地方、四国地方、近畿地方、東海地方では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある」との気象情報を発表しています。線状降水帯が形成された場合には非常に激しい雨が数時間継続し、想定以上の大雨となるおそれもあります。線状降水帯が発生しなくても雨量がかさんで大雨となることも考えられるため、線状降水帯の情報だけにとらわれることなく、避難情報等に従い適切な行動をとるようにしてください。写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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