劇団新派の立松昭二さん、老衰で死去 89歳 初代水谷八重子に師事し、深みある芝居

松竹は4日、劇団新派の俳優・立松昭二さん(たてまつ・しょうじ=本名同じ)が1日都内で老衰のため死去したことを発表した。喪主は姉・白子(しらこ)みよさん。告別式は近親者で行った。
立松さんは1970年松竹音楽演技研究所を卒業後、劇団新派に入団。初代水谷八重子に師事し、72年幹部に昇進した。若いころには「お蝶夫人」のピンカートン、「おりき」の朝之助、「十三夜」の録之助など二枚目の大役を勤めた。
晩年は深み、味わいのある芝居に定評があり、「遊女夕霧」「婦系図」「明日の幸福」「狐里狐里ばなし」などに出演。2018年2月の「有頂天一座」(新橋演舞場・大阪松竹座)が最後の舞台になった。

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