兵庫県議会の第2会派「維新の会」から辞職申し入れを受けた斎藤元彦知事は9日、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)から、辞職して出直し知事選に臨むよう説得された際のやり取りについて、「政治家同士の話なので、差し控えた方がいい」として内容を明らかにしなかった。県庁で記者団の取材に答えた。
維新の藤田文武幹事長が同日、国会内での記者会見で、吉村氏が同日までに、電話で斎藤氏を説得しようとしたことを明らかにしていた。
藤田氏によると、大阪府の財政課長を務めた斎藤氏と上司部下の関係だった吉村氏が、斎藤氏に出直し選で県民に信を問うように求めたところ、斎藤氏からは「聞き置く」との回答があったという。
斎藤氏は記者団の取材に、自身について「政治家として3年ほどで、まだまだ経験は浅い」としつつ、「政治家同士の話の内容を自分からオープンにする、こういうやり取りがあったというのを言うのは控える」などと述べた。