去年11月、都内のホテルで「金の粒」の取引中に現金3400万円が盗まれた事件で、リベリア国籍の男2人が警視庁に逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、リベリア国籍のジェームス・リー・エフ容疑者(46)ら2人で、去年11月、中央区のビジネスホテルで「金の粒」の取引を装い、古物商の男性から現金3400万円を盗んだ疑いがもたれています。
ジェームス容疑者らは、まず古物商の男性が持参した札束を新聞紙で巻きます。その後、持ち込んだ「金の粒」と称するものをばらまきます。そして、それを男性らが拾っているすきに、新聞紙でくるんだ札束を偽の札束にすり替えたということです。
本物の札束だと信じこんだままの男性は、「金の粒」の鑑定後に取引をすることにして、金庫に札束を保管し、ジェームス容疑者らといったん部屋を出ます。
しかし、直後に「金の粒」を店で鑑定すると、偽物と判明。札束も“偽物”で男性は警視庁に通報しました。
被害に遭った男性は…「新聞紙で(お金を)巻き始めちゃうんですよ。最初はおかしいなと思って。目の前だし、(札束を)盗られることはないだろうと思って」
取り調べに対し、ジェームス容疑者ら2人は「なんのことかさっぱりわかりません」などと、容疑を否認しています。
警視庁は他にも関与したとみられる男2人の行方を追っています。