秋篠宮妃紀子さまは11日、58歳の誕生日を迎え、宮内記者会の質問に文書で回答された。長男で筑波大付属高校3年の悠仁さま(18)が6日に成年を迎えられたことを「感慨深く思っております」とつづり、「成年皇族としての務めを大事にして、経験を重ねてほしい」と願われた。
悠仁さまの進学先については、本人の考えや決断を「尊重したい」との考えを示された。「進路を決めていく過程で迷い、悩むこともあると思います。培った力を発揮できるように、エールを送りたい」と記された。
この1年、紀子さまは行事出席などで地方を16回、皇居を含めて都内を85回訪問。宮邸などで130件の行事に臨み、昨年9月にはベトナムを公式訪問された。
今年1月には体調を崩し、公務を一時控えられた。仕事のペースの見直しなどで回復したとし「家族のやさしさ、周囲のあたたかな言葉や気遣いが大きな支えになりました」とつづられた。
皇室の公務については、秋篠宮さまが昨年の記者会見で、皇族数減少を踏まえた見直しの可能性に言及された。紀子さまは、主催者と秋篠宮家を支える皇嗣職との間で「よりよい活動のありかた」を模索することも必要との認識を示された。
インターネット上では秋篠宮家へのバッシングともとれる情報が相次いでいる。文書では、「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります」と率直な思いを明かされた。
その一方で、家族のことを大切に思い、理解してくれる人々がいるとし、「誠にありがたく、これからも、誠実に務めてまいりたい」と決意を示された。1月の能登半島地震の被災者に対しても、「人々の健康を願わずにはいられません」と思いを寄せられた。
次女佳子さま(29)については、精力的に公務に取り組まれる姿が頼もしく、「刺激を受けたり学んだり」されているという。米国で暮らす長女小室眞子さん(32)のことは、元気にしているかと案じているとし、「いつも彼女の幸せを願っています」と結ばれた。