林芳正官房長官は24日午前、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、臨時国会を10月1日召集とする政府方針を伝達した。27日に選ばれる自民党新総裁が召集日の衆参両院本会議で新首相に指名され、新内閣が発足する見込みだ。早期の衆院解散・総選挙の可能性が取り沙汰される中、新首相が解散に踏み切るタイミングが注目される。
臨時国会の会期や召集後の日程は新総裁選出後に決まる。副大臣・政務官人事の後、新首相の所信表明演説と各党代表質問を衆参両院本会議で実施する見通しだ。
立憲民主党などの野党は、首相や閣僚が一対一で与野党議員と論戦を交わす予算委員会を、代表質問後に開催するよう要求している。派閥裏金事件の関係議員の衆参政治倫理審査会への出席や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の再調査も求めている。
自民内には、新首相誕生を弾みとして速やかな衆院選実施を期待する声がある。最短で10月27日投開票との見方や、11月10日投開票の選択肢などが浮上している。