養護関係施設の男性職員、入所児童の体触るなど性的・心理的虐待…世田谷区が再発防止求める

東京都世田谷区にある「社会的養護関係施設」で、男性職員が複数の入所児童に対して性的虐待や心理的虐待を行っていたことが25日、分かった。区は施設に対して再発防止を求めた。
区児童相談支援課によると、男性職員は7月11、13日の夜、就寝中の入所児童の体を触る性的虐待を行った。また、別の入所児童2人に対してどなったり、オムツをなかなか替えなかったりする心理的虐待をした。
体を触られた児童からの相談を受けた施設が7月16日、区へ通告した。区や施設が行った調査で、男性職員が児童にどなるなどしていたのを他の職員が目撃していたこともわかった。
男性職員は調査に一部の行為を認めなかったが、区は、児童や他の職員の証言などから、児童福祉法で定めた、施設職員による「被措置児童等虐待」に該当すると認定。区児童福祉審議会に報告したほか、施設側に職員研修の実施や、夜間の見回りルールの徹底などの再発防止策を求めた。
社会的養護関係施設は、様々な事情で親元を離れた子どもらを受け入れる施設で、児童養護施設や乳児院などがある。区は虐待のあった施設の種類などを明らかにしていない。同課は「施設側に再発防止の実施状況について継続的に指導していく」としている。

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