新潟県柏崎市の海沿いにある宿泊施設「ザ・ホテルシーポート」で9日午後8時半頃、3階ロビーの高さ約2・5メートル、横約8メートルの窓ガラスが強風の影響で枠ごと建物内部に吹き飛ばされた。施設にいた従業員ら4人にけがはなかった。
新潟地方気象台によると、9日の最大瞬間風速は同市で23・7メートルだった。11日は、吹きさらしの状態となった現場で、作業員が窓を木材で覆う応急処置を施していた。
管理会社「エアトリ」の岩村淳さん(62)によると、破損時、「『ドーン』と鈍い地響きのような音が聞こえた」という。様子を見に行こうとしたが、部屋のドアが開かないほどの風圧で、岩村さんは「まさか窓が飛ばされているとは」と驚いていた。
同社によると、建物は完成から約30年が経過。昨年の能登半島地震で亀裂がはいるなどしており、定期的に点検を受けていた。昨年2月頃からは一般向けの利用を停止している。