部活動中に生徒に体罰を加えケガをさせたなどとして、埼玉県教育委員会は23日、南部地区の公立中学校の男性教諭(61)を停職6か月の懲戒処分とした。
発表によると、教諭は吹奏楽部の顧問だった昨年7月25日~8月4日、3年生男子が演奏でミスをした際などに、「人として嫌なんだよ」といった暴言を吐いた。黒板消しを投げつけたほか、頭を両手でつかんで左耳の後ろに傷を負わせたりした。教諭は「(生徒を)自分の息子のように思っていた。メンタルを強くしたかった」などと話しているという。
生徒の保護者が8月1日に担任に相談し、校長(57)も把握したが、校長が教諭を注意したのは同5日以降だった。県教委は、校長についても戒告の懲戒処分とした。