長野市のJR長野駅前で男女3人が刃物で刺されて死傷した事件で、死亡した同市丹波島、会社員丸山浩由さん(49)の遺族が31日、長野県警を通じてコメントを発表した。「周囲の皆様方におかれましては、これまで通り私たち家族に接して頂き、私たち家族と一緒に故人を偲んで頂ければ幸いです」などと心境を吐露している。
遺族はコメントで事件について「1月22日の突然の出来事は、通夜・告別式を終えてもなお、私たち家族にとって現実の事とは受け入れ難いもの」とつづっている。
事件後、丸山さんが亡くなった駅前の現場には献花台が設けられ、多くの市民や丸山さんの知人らが手を合わせ、花を手向けた。県警が23日に開設したフリーダイヤルには25日までに326件の情報が寄せられた。
遺族は「故人のために献花・供物等を頂いただけでなく、事件に関する情報をお寄せくださったものと承知しております。本当にありがとうございました」とし、「私たち家族にとって、周囲の皆様方から頂いた大きく温かなお気持ちは、これからの人生を、故人の分まで精一杯前を向いて歩いて行くための勇気となりました」としている。
事件を巡っては、県警が26日、殺人未遂容疑で同市西尾張部、無職矢口雄資容疑者(46)を逮捕した。