ハナ信用組合横浜支店(横浜市中区)の貸金庫に預けられていた顧客の現金を盗んだとして、神奈川県警は4日、同支店元次長の男(49)を窃盗容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、元次長は2018年頃から数年間、貸金庫の鍵を不正に複製し、顧客が預けていた現金1億円以上を盗んだ疑いが持たれている。
事件は23年10月に発覚し、ハナ信用組合が県警に告訴していた。元次長は昨年2月15日付で懲戒解雇された。ハナ信用組合は取材に対し、「捜査に全面的に協力していく」としている。
貸金庫を巡っては、三菱UFJ銀行の元行員が1月、金塊を盗んだとして警視庁に逮捕され、みずほ銀行も2月、元行員が現金6600万円を盗む事案があったと公表している。