岩手県大船渡市の山林火災は一部地域の避難指示解除から一夜明けた8日、久しぶりに自宅で過ごした住民からは安堵の声が上がった。一方、依然として1481世帯3639人に避難指示が出ており、市は火災の鎮圧状況を見ながら解除を検討する。
市は延焼の恐れがなくなったとして、7日、避難指示の対象者の約2割にあたる同市赤崎町の6地区(415世帯957人)の避難指示を解除した。
親類宅から戻った男性(78)は「自宅はやはり落ち着く」と話した。妻(74)は庭先で洗濯物を干しながら、「解除されていない地区の人たちも早く家に帰れるようになってほしい」と気遣った。