釧路湿原メガソーラー 事業者と釧路市が工事巡り協議開始 15カ所で設置計画

北海道の釧路湿原国立公園周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設工事を行う事業者「日本エコロジー」(大阪市中央区)は15日、工事の進め方を巡って釧路市との協議に入った。森林法で定められた知事の許可を得ていないなどの問題が発覚し、同社が工事を一時中断して市に協議を申し入れていた。
北海道などによると、同社は敷地約4・3ヘクタールのうち森林開発の面積が約0・3ヘクタールとする事業計画を釧路市に提出していたが、実際は0・86ヘクタールで、知事の許可が必要な大きさだった。同社は森林区域の造成工事をほぼ終えており、原状回復するか、知事の許可を申請する必要がある。
この現場ではほかに、同社が土壌汚染対策法に基づく届け出をせず工事を進め、道の行政指導を受けて約7カ月遅れで届け出を行っていたことが判明。盛り土工事でも盛土規制法上の届け出に遅延があったことも明らかになっている。
釧路市によると、同社は市内で、この現場を含め15カ所でメガソーラー設置を計画している。(坂本隆浩)

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