老老介護の末、102歳の母親を殺害した罪に問われた71歳の女に対し、検察側は懲役8年を求刑しました。
小峰陽子被告は、去年7月、東京・国立市の自宅で、同居する102歳の母親・フクさんの首をひもで締めつけるなどし殺害した罪に問われています。
11日に東京地裁立川支部で行われた裁判で、検察側は「介護の負担が大きくなって間もなく母親を殺害しており、介護疲れの事案とは一線を画する」と指摘し、「一時的な心労などによる衝動的な犯行で、短絡的かつ身勝手だといわざるを得ない」として、小峰被告に懲役8年を求刑しました。
一方、弁護側は「事件のおよそ1週間前から、日中10分おきに母親を抱きかかえてトイレに運ぶことを余儀なくされ、腰を痛めた小峰被告には限界がきていた」「本件は介護の負担によって追い詰められ犯行に及んだ事案だ」として懲役3年、執行猶予5年が相当だと主張しました。