フィリピンを拠点とした「ルフィ」などと名乗る指示役らの広域強盗、特殊詐欺事件で、強盗致死罪などに問われたグループ幹部藤田聖也被告(41)の裁判員裁判の初公判が26日、東京地裁(戸苅左近裁判長)であった。藤田被告は特殊詐欺について起訴内容を認める一方、強盗致死などは一部否認。弁護人は「ほう助にとどまる」と主張した。
検察側は冒頭陳述で、藤田被告が2019年9月、リーダー格の渡辺優樹被告(41)が率いる特殊詐欺組織にリクルーター役として加入したと指摘。現地当局に摘発され、入管施設に身柄が移されると、強盗の実行犯らへの指示役を担うようになり、被害者から現金など1億円超を奪ったとした。「犯罪の遂行に重要な役割を果たしており、共同正犯は成立する」と訴えた。
一方、弁護側は「渡辺被告らに指示されるまま関与した。入管施設では日本人の集団に加わることが最も安全で、強盗に反対する選択肢はなかった」と主張した。
グループ幹部の公判は、リクルーター役で強盗致傷ほう助などの罪に問われた小島智信被告(48)=一、二審で懲役20年、上告中=に続き2人目。渡辺被告と、強盗の計画立案役とされる今村磨人被告(41)の公判のめどは立っていない。 [時事通信社]