本来なら一年で一番、清々しい季節のはずですが、16日は西日本で真夏日が続出、東北でも30度を超える地点がありました。例年より早い暑さの到来で、様々な場所に“異変”が広がっています。(5月16日サタデーステーションOA)
真夏日・夏日地点 最多を更新
東京・浅草で行われていたのは、例年およそ180万人が訪れる「三社祭」。16日から目玉のひとつ、神輿が登場しました。都心は日中から、季節外れの暑さに見舞われ、最高気温27度と6月下旬並みを記録しました。三社祭では、健康を願って、約100基もの神輿が浅草寺から各町会まで担がれます。
報告:兵藤雅恵(東京・台東区)
「担いでいる方も額に汗をかいています」
これでもかと神輿を揺らす人々。この暑さの中、心配になってしまいますが、実は、「魂(たま)振り」といわれる担ぎ方で、神様の霊威が高まるとされているんです。そのため、今年は熱中症対策を強化。
浅草寿町二丁目町会:潮田幸一 会長
「『おみずや』を神輿の後ろに仕立てて、例年(飲料を)50~60本を考えていたんですが、(今年は)100本近く準備」
16日、全国では今年最高気温となったところが続出。大分県日田市では32.3℃を観測し、3日連続の30℃超えとなるなど、観測地点の半数以上で25℃以上の夏日となり、今年の最多を更新。40地点は30℃以上の真夏日でした。
暑さ前倒しでエアコン関連の依頼急増
直近1週間の熱中症搬送者は454人と前年同期比でおよそ1.8倍にのぼります。発生場所で道路の次に多い、住居ではエアコンに関する依頼が急増しています。
おうちサポート「つねみ」
「新しい室内機を取り付けたところです。(依頼が)今すごく多い、半端じゃないですよ」
熊谷市の電気店では、エアコンの設置の依頼が4月だけでも去年の倍以上になっているといいます。
12年使用したエアコンを交換の依頼者
「壊れてから点かないと身体にも負担かかりますし、寝室なので、夜熱中症になったら大変ですので」
2025年、東京23区の熱中症による死者141人のうち、屋内で亡くなったのが136人。その中でも、エアコンの未使用と未設置が8割以上になるなど、エアコンがいかに重要かわかります。
おうちサポート「つねみ」:常見俊弘 代表
「2027年になると、省エネ基準を達成するエアコンの値段が上がっていく傾向にあると思う。発注の数が多くなっているので、1か月くらいはお待ちいただくケースがあります」
暑さによる海水温の上昇でサケに“異変”
今年は日本近海の海水温上昇で、マグロやイワシが豊漁となる一方、低い海水温を好む魚の不漁が長期化しているのだといいます。中でも深刻な不漁となっているのは『サケ』です。卵からふ化したサケの稚魚は、産卵のため再び川に戻ってくるものですが、北海道ではその回帰率が2025年度には、ついに1%を割り込む事態になっています。
根室管内さけ・ます増殖事業協会:平澤勝秋さん
「漁獲量が減っているから卵も取れない状況」
北海道の孵化施設では、15日、まさに貴重な稚魚を放流しているところでした。今年は1億9千万匹の放流計画が1億1千万匹にまで減少したといいます。福島県相馬双葉漁協では、サケの卵が入手できないとして、2026度のサケ漁と稚魚の放流の休止を決めたところもありました。こうした状況を受け、北海道の施設では今年からある対策を始めました。
根室管内さけ・ます増殖事業協会:平澤勝秋さん
「(稚魚には)大体8~13℃くらいが適しているというのがあるが、13℃に達する時期が早くなっているので、それに応じて放流の時期も早めてやる」
例年5月下旬まで行っている稚魚の放流を、今年は10日間ほど前倒して終了。ただ、厳しい状況は続きそうだといいます。
根室管内さけ・ます増殖事業協会:平澤勝秋さん
「恐らく来年も早く放流することになるのかなと」