逮捕4人目も16歳少年 “マルチ型の闇バイト”か 親子3人死傷の栃木強盗殺人事件

栃木県で起きた強盗殺人事件で、警察は16日、新たに川崎市の16歳の少年を逮捕しました。これで逮捕者は4人となり、全員16歳です。一体なにが起きているのでしょうか?(5月16日OA「サタデーステーション」)
4人目は川崎市の16歳 警察「実行犯は全員逮捕」
報告・仁科健吾アナウンサー(栃木・下野署 午後8時半すぎ)

「捜査本部がおかれている下野警察署です。つい先ほどから署内で、記者対応が行われています。新たに逮捕された容疑者についての説明が行われているものとみられます」
実行役はこれまでに逮捕された4人で全員とみられています。そして、警察は、この16歳の容疑者4人の他に指示役がいるとみて、捜査をしています。
報告・仁科健吾アナウンサー(栃木・下野署 午後7時すぎ)

「午後7時すぎです。4人目の容疑者が逮捕されたということです。今までと同じ、16歳の男子高校生でした」
栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件。4人目の逮捕者も16歳でした。逮捕されたのは、川崎市に住む16歳の少年。これまでに逮捕された少年3人と共謀して住宅に押し入り、富山英子さん(69)を殺害した疑いがもたれています。富山さんの死因は出血性ショック。刺し傷などが20カ所以上あり、傷は臓器にまで達していたといいます。
報告・仁科健吾アナウンサー(栃木・上三川町 午前10時すぎ)

「鑑識が塀の上を今調べています。その下を見てみますと、犯行時に登った際にできたものでしょうか。跡が残っています」
逃走に使用か 高級外車を押収
そして、事件発生から3日目となる16日。下野警察署に運び込まれてきたのは―。
報告・駒見直音アナウンサー(栃木・下野署 正午ごろ)

「フロント部分、青いビニールシートでおおわれています。白のセダンですね」
白いセダンタイプの高級外車です。逃走に使われたとみられています。車が見つかったのは、神奈川県相模原市。15日、2人目に逮捕された少年(16)の自宅近くにある公園の駐車場でした。捜査関係者によると、この少年(16)が運転免許を取得できない年齢にも関わらず、車を運転していた可能性があるといいます。
詳しい足取りは明らかになっていませんが、私たちの取材で分かったのは、警察が防犯カメラの捜査をしているエリアです。
報告・仁科健吾アナウンサー(栃木・壬生町 午後3時半すぎ)

「ここは事件現場から5キロほど離れた場所になります。事件後、警察はこの幹線道路沿いの複数の店舗に『防犯カメラをみせてほしい』と訪れたことがわかりました。この交差点を曲がったすぐそこに高速の入り口があります」
警察が聞き込みに来た工場関係者(栃木・壬生町 午後3時半すぎ)

「(Qどんな話をした)車が通ったのをカメラに映っているかどうかを確認させてほしいと。高速が近いので、高速道路を利用しているという話じゃないですかね」
専門家「マルチ型の闇バイトの可能性」
現時点での逮捕者は4人。いずれも事件現場の上三川町から遠く離れた、神奈川県内に住む少年です。関係性は、こうです。14日に逮捕された少年Aと15日に逮捕された少年B、2人は同じ高校に通う同学年でした。そして、少年Bと16日午前に逮捕された少年Cは知人関係だったといいます。少年Aと少年Cに面識があったかは分かっていません。16日夕方に逮捕された少年Dと他の少年らの詳しい関係性は明らかになっていませんが、4人の共通点は「神奈川県内在住の16歳」ということ。
さらに、14日に逮捕された少年Aは犯行に関与したきっかけについて、こんな趣旨の話をしているそうです。
14日に逮捕された少年A(16)

「同じ学年の人物が仲間にいて誘われて入った」
“同じ”年齢で“同じ”県に住む4人の少年。この共通点から専門家は―。
元埼玉県警捜査1課刑事 佐々木成三氏

「最近人材派遣業という形で闇バイトを募集している投稿がかなり増えまして、『知人を紹介したらその報酬のうち増額する』と。今回ももしかすると闇バイトの募集をした誰かが、その報酬をもらう目的で知人を紹介した、マルチ型の闇バイトということも十分考えられる」
不審な目撃情報 警察庁は警戒強化を通達
そして、今回の事件の前兆だったのでしょうか。現場周辺では、1か月ほど前から不可解な出来事が続いていました。
報告・仁科健吾アナウンサー(栃木・上三川町 午後5時半すぎ)

「今回、被害にあった富山さんの家から車で20分ほど離れた場所にある、富山さんの次男の家でも、先月上旬に窃盗事件があったといいます。この事件も日中に起きたとみられています」
その窃盗事件の後、不審な人物や車両の目撃情報が相次ぎます。4月20日は富山さんの親族から「家の近くでバイクに乗った怪しい人を見た」と通報がありました。さらに2日後、再び通報が。「自宅付近を何回も往復走行する車とバイクがいた」という内容だったといいます。地域の回覧板では、横浜ナンバーの車とナンバープレートが折れ曲がったバイクの画像が“不審車両”として住民に共有されていました。
近隣住民

「不審車両が数時間にわたって止まっていたり、あとは近所を徘徊(はいかい)している。『ちょっと怪しい車がいるよ』というので。回覧板が回ってきたのが先月の話ですね」
そして、5月6日には不審車両に関する通報が入り、翌日、盗品等保管の疑いで40代男が逮捕されています。こうしたことを受け警察庁は、犯罪グル―プの下見への警戒を強化するよう全国の警察に通達しました。
不審な目撃情報について専門家は。
元埼玉県警捜査1課刑事 佐々木成三氏

「下見をした者と実行犯というのは、僕は違う人物の可能性が高いと思います。まず実行犯全員を捕まえたうえで、スマートフォンの解析、加担をしたのはこの事件だけなのか、下見などその他にも加担している人物がいないか、こういったものの捜査が必要になってくる」

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