「殴られたら殴り返せ」川村葉音被告の父親が出廷【大学生集団暴行死】「できるだけの賠償行為をしたい」声を震わせ謝罪 強盗致死罪への理解問われる場面も「うちの娘です!」

北海道江別市で集団暴行を受けた大学生が死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、川村葉音被告(21)の父親が出廷し、「できるだけの賠償の交渉をしたい」と述べました。
強盗致死などの罪に問われているのは、川村葉音被告(21)と当時18歳だった特定少年、そして当時16歳の少年の3人です。
3人は2024年10月、同じく強盗致死罪などで起訴されている八木原亜麻被告(21)と交際していた長谷知哉さん(当時20)に集団暴行を加え、キャッシュカードなどを奪い死亡させた罪に問われています。
3日の公判で、川村葉音被告の父親が出廷し、「できるだけの賠償行為をしたい」と述べました。
また、川村被告が高校時代にいじめにあっていた時のことを弁護人から聞かれ、「殴られたら殴り返せ」と指導したと証言しました。
以下は証人尋問の内容です。
「できるだけの賠償行為をしたい」父親が出廷
【弁護側の証人尋問】※一部抜粋
Q.最初に言いたいことはありますか? A.被害者及び被害者家族に多大なるご迷惑をおかけして、大変すみませんでした。
Q.この事件を知ってどう思いましたか? A.信じられませんでした。
Q.償いをどう考えてますか? A.真摯に向き合い、えっと、できるだけの賠償の交渉をしたい。
Q.賠償の持ちかけはしましたか? A.弁護士から…。
Q.したか、していないかです。 A.してません。
Q.なぜしていないのですか? A.弁護士から言われたのと相手の意向もありしていませんでした。
Q.今はどうすべきだと思いますか? A.…できるだけの賠償行為をしたいと考えてます。
Q.誰が支払うかということにもなりますが、あなたの妻のほかに親族や協力者などはいますか? A.いません。
Q.元々協力してくれる親族はいなかったのですか? A.今回のこともあり、みなさん離れて行きました。
Q.どの程度で面会をしていますか? A.月に1.2回です。
Q.交友関係は把握していましたか? A.してません。
Q.八木原との関係は知っていましたか? A.知りませんでした。
Q.金銭的な援助はしていましたか? A.最初はバイトをしていなかったので、月々いくらか送っていました。
Q.刑務所に入ったら親として何をしますか? A.面会をして手紙をできるだけ送ります。
「最初は信じられませんでした」
【検察側の証人尋問】※一部抜粋
Q.事件についてあなたが知った経緯は?いつ知りましたか? A.たぶん、(発生から)2日後ぐらいです。
Q.被告人は友人と一緒に警察に行ったのは聞きましたか? A.聞いていません。
Q.捕まったのは警察から聞きましたか? A.奥さんから聞きました。
Q.奥さんはどう知った? A.知り合いから聞いて電話かかってきて、テレビで知りました。
Q.まず被告人、あなたの娘ですが、関わっていると知ってどう感じましたか? A.最初は信じられませんでした。
Q.捕まった後は会いましたか? A.警察には行ってません。接見禁止だったので。
Q.事件後、捕まってから最初に会ったのはいつですか? A.多分1月だった?いや12月ぐらいかもしれないです。
Q.同じく逮捕された当時17歳の少年(川村葉音被告の交際相手)のことは知ってましたか? A.付き合ってることは知っていたが、名前とかは知りません。
Q.知っていたらでいいのですが、被告人から話を聞く機会があって、 当時17歳の少年から暴力を受けたと言ってたのですが、あなたに相談はありましたか? A.当時ありません。
Q.事件前、知っていたらどうしてましたか? A.別れさせて江別から(実家に)帰していました。
Q.言ってくれたらと思いますか? A.はい。
暴行の音声聞いた
Q.高校生のころ、いじめにあったと聞いたが、当時、学校に抗議しましたか? A.相談させてもらいました。
Q.いじめの中で、被告人にやられたらやり返していいと指導しましたか? A.それは…例えが違うかもしれないですが…はい、そうです。
Q.事件のころ、電話やメールで連絡とっていましたか? A.はい。
Q.毎日? A.ほぼ毎日です。
Q.父との連絡は20歳という年頃で疎遠になることもあるが、そんなことはなかったですか? A.なかったと思います。
Q.裁判は今日が初めてで、次は判決まで見る機会がないと話してますが、被害者が録音していた音声データ、ほかの共犯者が撮影していた動画など、これまで見たことがありますか? A.ありません。
Q.見ろとは言っていませんが、見せてほしいと申し入れたことはありますか? A.弁護士から見せてもらいました。
Q.み、み、見たんですか?何を見ましたか? A.音声。
Q.どんな音声でしたか? Aひどくてあまり覚えてません。言葉が悪かった感じがしました。
「うちの娘です!」「許せない」父親の胸中
Q.6人ほどの男女が1人の男性を殴ったり蹴ったり、キャッシュカード奪い、亡くならせた事件だとはご理解いただけてますか? A.はい。
Q.被害者遺族は、いまはどんな気持ちだと思いますか? A.同じ親として…煮えくり返ると思っています。僕がここにいる時点で、家族の気持ち伝わって来ます。そうですね、…娘側からすれば、申し訳ないことをしました。
Q.ご遺族の気持ち、加害者を許す気持ちになりますか? A.許せないですね。
Q.金銭賠償は、失った命が帰ってくることはありませんが、それでも金銭に換えるしかない。これはわかりますか? A.はい。
Q.直接申し入れしてないのは、弁護人より受け取ってもらえないとあったから? A.はい。
Q.いま、具体的に何か準備はありますか? A.いまはありません。
Q.発生してから。まもなく2年が経ちそうです。積み立てるとかはありませんか? A.いろんな面とかかっていましたので、そういうことができませんでした。
Q.いろんな面とは、この事件で遺族に対しての出費ですか? A.大学のことや、奨学金、マンションの払込、毎週毎週片付けしたりして、そういうのもあって申し訳ないのですが、できませんでした。
Q.6人の男女が命を奪いましたが、ほかの共犯の親と連携して、みんなでとか対応を考えたことありますか? A.そういうことであれば考えますので、こっちとしてもやりたいと思っています。
Q.この裁判の結果がどうなるのか、誰にもわかりません。午前中には裁判所のほうから、強盗致死が成立するという見解が示されました。これは法律上では、死刑もしくは無期懲役という重い罪ですが、どんな刑を受けることになるのか考えていますか? A.いまのところまだ考えていません。
Q.死をもって償う、もしくは一生刑務所から出られない… A.うちの娘です!
Q.そういうことではなくて、社会に戻って一緒に暮らすことは叶わないかもしれないですが、それでも金銭賠償をしていきますか?もう知らないとさじを投げることはありませんか? A.それはありません。
「殴られたら殴り返せ」
【再び弁護側の証人尋問】
Q.葉音さん(川村被告)にやられたらやり返すという指導したということですが、何をやり返すと指導しましたか? A.殴られたら殴り返せ。
Q.暴力されたらということですか? A.はい、でもそれもケースバイケースで、自分が悪ければやっちゃいけないと伝えていました。

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